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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1909.08674
Mancini et al. (2019)
The highly inflated giant planet WASP-174b
(大きく膨張した巨大惑星 WASP-174b)

概要

トランジットする WASP-174b の発見が過去に報告されている.中心星は F 型星で,惑星は巨大惑星である.しかし,惑星質量は 1.3 木星質量未満,半径は 0.7-1.7 木星半径と,これまでにあまり制約されていなかった.

ここでは,この惑星の軌道要素と物理特性を詳細に制約するための観測を実施した.
HATSouth で得られた測光データと,新しい多バンドの高品質 (最高で 0.37 mmag の精度) 測光フォローアップ観測のデータを用いた.また TESS の観測データも使用した.

その結果,この惑星が中心星をかすめるようにトランジットしていることを,高い信頼度で確認した,

またトランジットを 4 つの可視光のバンドで同時に観測し,トランジット深さが恒星の周辺減光効果によってどのように変化するかを確認した.これにより,惑星の円盤面のうち 76% 程度が,実際に中心星を隠している (トランジット中心時刻にて) と推定された.

以上より,この惑星は 0.330 木星質量,1.435 木星半径で,大きく膨張した半径を持つ高温の巨大ガス惑星であると推定される.そのため,大気の透過スペクトル観測の良い対象である.平均密度は 0.135 g cm-3 で,質量と半径が精密に測定されている中では最も低密度の惑星のひとつである.

WASP-174b について

この惑星は,Temple et al. (2018) で発見が報告された.しかし視線速度観測の精度が低く,惑星質量は 1.3 木星質量という上限値のみが得られていた.またかすめるようなトランジット (grazing transit) を起こしているため,惑星半径を正確に測定できていなかった.

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