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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1512.02141
Lubow & Martin (2015)
The Evolution of Planet-Disk Systems That Are Mildly Inclined to the Orbit of a Binary Companion
(伴星の軌道面に対してやや傾いている惑星-円盤系の進化)

概要

連星系を成している天体の周囲にあり、なおかつ伴星の軌道面とややずれている、惑星-円盤系の進化について調べた。惑星と原始惑星系円盤は初めは同一平面上に存在しているとし、惑星と円盤の進化を解析的手法と流体力学シミュレーションから調べた。

一般的な傾向としては、円盤質量が非常に大きいか、円盤と惑星を隔てるギャップが非常に小さい場合を除けば、惑星と円盤は同一平面を保たない。また、惑星と円盤の相対的な傾きは永年振動 (secular oscillation)を起こすことが分かった。この振動の振幅は、初期の円盤質量が連星の合計質量の ~ 1%かそれ以下の場合、初期の円盤平面の連星軌道面からの角度と関係している。永年共鳴の効果と円盤角度の減衰が、惑星-円盤のずれを増加させる。

円盤質量が惑星質量より大きい場合は永年共鳴の効果は重要な役割を果たす。もし円盤質量が十分に大きい場合は、進化の後期段階において、惑星による円盤ガスの降着は惑星軌道面と円盤面を揃わせる方向にはたらく。

これらの結果は連星系における重い惑星の進化についていくつかの示唆を与える。

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