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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1608.00963
Ortiz et al. (2016)
Precise radial velocities of giant stars IX. HD 59686 Ab: a massive circumstellar planet orbiting a giant star in a ~13.6 au eccentric binary system
(巨星の正確な視線速度 IX. HD 59686 Ab:軌道離心率の大きい ~ 13.6 AU の間隔を持つ連星系内の巨星を公転する重い星周惑星)

概要

Lick Observatory における Hamilton Échelle Spectrograph を用いて, 373 個の G 型・K 型の巨星の正確な視線速度観測が,12 年以上に渡って行われてきた.ここではその結果の中から,巨星 HD 59686A (別名 HR 2877, HIP 36616) の周りにある,準恒星質量と恒星質量の天体の発見とその特徴について報告する.

観測された視線速度変動のシグナルを,その他の恒星の黒点などによる効果と区別するため,Very Large Telescope (VLT) に設置されている CRIRES 分光器を用いて赤外線での視線速度観測も行った.また,Large Binocular Telescope にある LMIRCam でも高分解能の撮像観測を行った.

その結果,惑星と思われる,最小質量が 6.92 木星質量,軌道長半径が 1.0860 AU のシグナルを検出した.また,軌道離心率が 0.729 と大きい伴星 HD 59686 B も発見した.こちらは最小質量が 0.5296 太陽質量,軌道長半径は 13.56 AU である.

このような系での惑星形成は標準的な理論では難しく,近距離の連星系での惑星形成に関する理論を改善する必要がある.この不可解な惑星を理解するためには,第二世代の惑星形成や形成初期の力学進化など,代替の惑星形成理論が必要であると考えられる.

パラメータ

HD 59686 A
スペクトル型:K2III
実視等級:5.45
有効温度:4658 K
金属量:[Fe/H] = 0.15
質量:1.9 太陽質量
半径:13.2 太陽半径
距離:96.8 pc
年齢:1.73 Gyr
HD 59686 Ab
※HD 59686 A を公転している惑星候補天体
軌道周期:299.36 日
軌道離心率:0.05
軌道長半径:1.0860 AU
最小質量:6.92 木星質量
HD 59686 B
※HD 59686 A を公転している恒星
軌道周期:11680 日
軌道離心率:0.729
軌道長半径:13.56 AU
最小質量:554.9 木星質量

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