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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1608.02346
Mallonn et al. (2016)
Broad-band spectrophotometry of HAT-P-32 b: Search for a scattering signature in the planetary spectrum
(HAT-P-32b の広帯域分光測光:惑星スペクトル中の散乱の兆候の探索)

概要

HAT-P-32b の多波長でのトランジット観測を行った.新規に得られた 21 回の観測結果と,過去の 36 回の観測結果を合わせて解析した.

その結果惑星大気は,太陽と同じ金属量で雲が存在しないものであるというモデルは排除された.また,最も赤い波長での過去のトランジット観測結果との違いから,最近報告された大気での散乱による特徴の暫定的な検出には否定的な結果が得られた.

惑星大気のスペクトルは,近紫外線から近赤外線にかけて完全に平らであるというモデルとよく一致する.従って,この惑星の大気は高高度に厚い雲の層を持つと解釈するのが自然である.

研究背景

HAT-P-32b は,Hartman et al. (2011) によって発見が報告された.トランジット深さが 2%程度以上と比較的深く,大気のスケールハイトは ~ 1000 km とこちらも大きい.さらに中心星の等級は 11.4 と比較的明るいため,惑星大気の透過スペクトルを観測するには良い対象である.

この惑星の大気は,雲が存在せず,なおかつ Na, K, 水の吸収が欠乏しているという報告がされている (Gibson et al. 2013).なおこの報告では惑星大気の金属量として太陽組成が仮定されている.この結果は最近の観測で追確認されている (Nortmann et al. 2016).

しかし,Mallonn & Strassmeier (2016) では,300 - 1000 nm の波長帯の青い側では,実効的な半径が増加して slope になっているという報告がされていた.この研究では,この実効的な惑星は系の青い波長側での増加を,複数回・多波長での観測を行うことで検証した.

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