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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1611.07985
Bourrier et al. (2016)
Refined architecture of the WASP-8 system: a cautionary tale for traditional Rossiter-McLaughlin analysis
(WASP-8 系の正確な構造:従来のロシター効果の解析の注意点)

概要

ロシター効果 (Rossiter-McLaughlin effect) の解析を通じた恒星面のトランジット惑星の軌跡の探査から,恒星の差動回転や系の軌道傾斜を測定することが出来る.中心星の自転軸と惑星の公転軸が大きく傾いた系は,これらの測定に特に適している.

そのためここでは, ‘Rossiter-MacLaughlin effect reloaded’ (reloaded RM) を用いて,HARPS によって得られていた WASP-8b のトランジットスペクトルの再解析を行った.

Reloaded RM では,恒星表面の惑星に隠された領域から放射される,局所的な恒星の相互相関関数を分離することが出来る.その結果,惑星のトランジットに沿って,局所的な相互相関関数のコントラストに ~ 35%の変動があることが分かった.
これは,恒星の赤道から極へ向かってスペクトル線の広がりをトレースしているものと考えられる.

この変動の原因が何であれ,このような効果は従来のロシター効果の速度測定的な解析を通じた,恒星の円盤面で積分された相互相関関数の RV centroid の分析からは検出できないものである.

従来の恒星の円盤面で積分されているという効果は,Queloz et al. (2010) で得られていた射影された自転速度 1.59 km/s と射影された軌道傾斜角 -123 度にバイアスを掛ける.今回の再解析から,射影された自転速度と軌道傾斜角の値はそれぞれ 1.90 km/s,-143.0 度となった.

なお,恒星の差動回転を示す証拠は発見できなかったが.赤道より極が 25%遅く回転している兆候は検出された.トランジットの ingress, egress におけるより高精度な観測が,この結果を確定させるためには必要である.

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