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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1611.09074
Yates et al. (2016)
Atmospheric Habitable Zones in Y Dwarf Atmospheres
(Y 型褐色矮星大気中の大気ハビタブルゾーン)

概要

生命を支えることが出来ないような環境における,地球の生命的な生命を支えることが出来るような温度を持つ "大気のハビタブルゾーン" (atmospheric habitable zones, AHZ) の有効性を探るため,単純な生命の生活環モデルを用いて検証を行った.低温の自由浮遊の褐色矮星である WISE J085510.83-0714442.5 を元にこのアイデアを考案している.

ここでは大気中に生息しているであろう生物に対して,生存と拡散の機会を最大化するような異なる成長戦略を適用することによって,温度・対流・重力などによって決まる褐色矮星大気の環境に適応出来る状況について考える.モデルの中では,AHZ を貫く一定値の垂直方向の上向きの大気速度を仮定した.

その結果,大気中における生物の成長戦略は,大気の対流の強度に最も敏感である事を発見した.つまり,強い対流はより重い生命の進化を助けることになる.

また,対流が存在せず放射層のみの環境においては,生命は地球の微生物よりも一桁ほど小さい質量を持つことが判明した.

過去の統計的な研究からは,銀河系内には 109 個の Y 型褐色矮星が存在し,地球から 10 パーセク以内には数十個存在すると考えられている.
我々の研究は温暖なガス惑星の大気内における生命の探査に適用することも可能である.惑星大気中での居住可能な環境の大きさを考慮することで,銀河系内における居住可能な空間を大きく増やすことが出来る.

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