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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
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arXiv:1702.06549
Daemgen et al. (2017)
Mid-infrared characterization of the planetary-mass companion ROXs 42B b
(惑星質量の伴星 ROXs 42B b の中間赤外での特徴付け)

概要

ROXS 42 B の惑星質量の伴星 ROXS 42Bb の 3 - 5 µm 赤外線測光観測の結果について報告する.

観測は Keck/NIRC2 で行われ.L’ バンドでの観測と,Brackett-α (Brα) と Ms バンドでのデータを取得した.後者 2 つの波長は初の観測である.

このデータを,既に存在する近赤外の測光観測データと,K バンド 2 - 2.4 µm での分光観測結果と併せて解析した.その結果を,理論モデルおよびその他の直接撮像されている惑星質量天体の観測結果と比較した.

ROXS 42 Bb の大気を特徴づけるため,フォワードモデリングとリトリーバルの両方を使用した.

解析の結果,ROXS 42 Bb の 1.25 - 5 µm のスペクトルエネルギー分布は,GSC 06214 B とアンドロメダ座カッパ星b のものと最もよく似ている.しかし Ks - Ms カラーでは GSC 06214 B よりも僅かに青っぽい色を持ち,そのため周惑星円盤の特徴は欠如している.

この天体の大気モデルとして,ダストのない大気,ダストの多い大気,雲の多い大気のフォワードモデルのどれもを,正式には排除することはできなかった.しかし,ダスト・雲を多く含む大気を仮定するモデルは,温度と重力に関して測光観測と分光観測データの双方と整合的であった.ダストがない大気モデルは非整合的であった.

1 - 5 µm 測光観測からの大気リトリーバルでは,二酸化炭素の数密度の上限は log(n_CO2) < -2.7 だがそれ以上の制限は得られなかった.


結論として,ROXS 42 Bb は中間赤外の測光観測において,その他の過去に観測されている惑星質量で似た温度にある天体と系統的に異なる特徴を持つ.これが,観測対象の若い年齢 (~ 2 Myr) での自然な多様性の範囲内によるものに起因するのか,この天体の初期進化と環境に特有なものなのかは不明である.

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