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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1703.05762
Imara & Di Stefano (2017)
Searching for Exoplanets Around X-Ray Binaries with Accreting White Dwarfs, Neutron Stars, and Black Holes
(降着する白色矮星,中性子星,ブラックホールを伴う X 線連星のまわりでの系外惑星探査)

概要

連星周りの系外惑星探査の対象を,降着星が白色矮星,中性子星,ブラックホールである X 線連星にまで拡張すべきと提案する.ここでは,このような質量輸送を行っている連星に束縛されている系外惑星を検出するアイデアを提案し.これらの連星の X 線光度曲線をトランジット惑星のシグナル探査の対象とするよう提案する.

X 線トランジットは,いくつかの系では惑星を検出するための唯一の手段であるかもしれないが,その他の系での可視光や電波 (あるいはその両方) の補完的なアプローチとなる.

X 線連星に伴っている惑星は安定軌道にある必要がある.そのため安定に存在しうる軌道距離を考慮し,その軌道周期は数時間からそれより長い時間になり得ることを指摘する,またトランジット継続時間は,地球半径で非常に近接した軌道を持つ惑星の場合は一分程度より長くなり,木星半径惑星が遠方の軌道にある場合は数時間になる.

質量輸送連星周りの惑星探査は,これらの系の X 線観測結果からすぐに行うことが出来る.もし X 線連星まわりで惑星が発見されたときは,惑星のサイズと質量はすぐに測定され,またその大気中での X 線の透過と吸収を探ることも出来るだろう.


最後に,この提案の特筆すべき応用としては,この技術は地球外文明からのシグナルを探査するのに応用できることが挙げられる.もし進化した系外文明が,エネルギーを得るためにダイソン球やそれに類似した構造物を X 線連星の降着星の周りの軌道に配置していた場合,そのような人工的な構造物は X 線光度曲線中に検出可能なトランジットを起こすだろう.

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