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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1704.00203
Winn et al. (2017)
Absence of a metallicity effect for ultra-short-period planets
(超短周期惑星における金属量の効果の欠如)

概要

超短周期 (Ultra-short-period, USP) 惑星は,軌道周期が 1 日よりも短く,半径が 2 地球半径よりも小さい,近年新しく認識された惑星の分類である.

超短周期惑星は,光蒸発 (photoevaporation) かロッシュローブオーバーフロー (Roche lobe overflow) によってガスエンベロープを失ったホットジュピターの固体コアだとする説が提案されている.ここでは,超短周期惑星が金属豊富な恒星に伴って存在しているかを調べることにより,この仮説を検証した.恒星の金属量と惑星の存在頻度の関係は,ホットジュピターに対しては顕著に見られる関係性である.

解析の結果,超短周期惑星を持つ恒星の金属量分布と,ホットジュピターを持つ恒星の金属量分布は大きく異なることを発見した.これはケプラーで発見された惑星を持つ恒星の,Keck 望遠鏡での分光観測データから得られている金属量に基づくものである.

この結果は,発見されている超短周期惑星の大部分は,ホットジュピターの蒸発したコアで占められていないことを示すものである.なお,超短周期惑星を持つ恒星の金属量分布は,2 - 4 地球半径の短周期惑星を持つ恒星の金属量分布とは区別の付かないものであった.そのため,「超短周期惑星はかつてはガスを持つサブネプチューンクラスだった惑星の固体コアである.という可能性は残される.

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