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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1711.08800
Feng & Jones (2017)
`Oumuamua as a messenger from the Local Association
(局所アソシエーションからの使者としてのオウムアムア)

概要

オウムアムア (1I/2017 U1 (`Oumuamua)) は,初めて確認された恒星間天体である.しかしその起源はあまり分かっていない.

ここでは,23 万個の近傍の恒星の軌道を計算することにより,近星点が 5 pc よりも近い 109 回の遭遇を発見した.オウムアムアが持つ特異速度の値は小さく,この事は似た速度を持った若い恒星のアソシエーションに起源を持つことを示唆している.特に,オウムアムアは局所アソシエーションに所属する,少なくとも 5 個の若い恒星とのゆっくりとした遭遇を経験した可能性があることを指摘し,このアソシエーションがオウムアムアの形成と放出の起源としてもっともらしいということを示唆する.


この天体が極端に細長い形状を持つことに加え,この天体の示す赤っぽい色は,有機物に富んでいて活動性のない表面であることを示唆している.これらの特性は,若い恒星系の中間的な軌道において,惑星とデブリ天体との高エネルギーの衝突現象を介して形成されたとする考えと整合的であると思われる.

このような,直径が 100 m よりも大きい恒星間天体については,1 立方天文単位の範囲に 6.0 × 10-3 個程度存在すると推定される.またそれらの大部分は,銀河ハロー中に放出される可能性が高いということも発見した.

この天体の公開されている光度曲線のベイズ解析からは,この天体の自転周期は 6.96 (+1.45, -0.39) 時間であることが示唆される,この自転周期は Meech et al. (2017) の推定と整合的であるが,その他の文献よりは短い.

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