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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1712.00457
Bryan et al. (2017)
Constraints on the Spin Evolution of Young Planetary-Mass Companions
(若い惑星質量伴星の自転進化への制約)

概要

若い星形成領域のサーベイ観測によって,若い恒星周りに存在する惑星質量天体 (planetary mass objects,13 木星質量未満) の発見数が増加している.これらの天体が惑星的に形成されたものなのか (つまり,星周円盤から形成されたのか),あるいは星形成過程の低質量側の存在なのかについては,未だに議論が継続している.

ここでは,3 つの若い (2 - 300 Myr) 惑星質量伴星の自転速度を測定するための高分散分光観測を行った.観測から得られた結果を,データが公開されている別の 2 つの同様の天体の自転速度と合わせて解析し,これらの天体の自転の分布を調べた.

この分布を,質量が 20 木星質量未満の 6 つの褐色矮星の自転の測定値と比較した結果,これらの分布はお互いに区別ができないことが分かった.このことは,これらの 2 つのポピュレーションは同じ機構で形成されたことを示唆しているか.あるいは,これらの天体の自転速度を制御している機構は,天体の形成過程とは独立であることを示唆している.

どちらのポピュレーションでも,自転周期はその天体のブレイクアップ速度 (遠心力で破壊される億度) よりも十分低速であり,質量降着終了後の数億年の間に渡って大きくは進化しないことが示された.
このことは,自転周期は質量降着の後期段階の最中に決まることを示唆しており,これはおそらくは周惑星円盤との相互作用によるものである可能性がある.

今回の結果は,若い惑星質量天体の角運動量の進化を制御するプロセスと,惑星質量天体でのガス降着と円盤との結びつきの物理を理解する上で重要な意味を持つ.

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