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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1712.04435
Jackson et al. (2017)
Ejection of rocky and icy material from binary star systems: Implications for the origin and composition of 1I/`Oumuamua
(連星系からの岩石と氷物質の放出:オウムアムアの起源と組成への応用)

概要

我々の太陽系のような一つの恒星のみが存在する星系では,星間空間に放出される天体の質量の大部分は彗星が占める.これは,彗星は遠方で形成され,重力に強く束縛されていないからである.

しかし,初めての恒星間天体として検出された 1I/`Oumuamua (オウムアムア) は,そのスペクトルと,検出可能な活動が見られないという特徴から,小惑星的な天体であると考えられる.

ここでは,オウムアムアのような恒星間天体の銀河系内での総量は,単一星系や大きな軌道間隔を持った連星系よりも,周連星系における惑星形成の過程で放出された微惑星物質が占めるという可能性について議論する.さらに,そのような連星系においては,岩石天体は氷天体と同程度放出されることを示す.

このことは,将来発見されるであろう更なる恒星間天体のうち,一定の割合は活発なコマを持つであろうことを示唆する.オウムアムアがその一員である岩石主体の天体群は,A 型星や晩期 B 型星の連星に主に起源を持つと考えられる.

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