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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1804.02892
Ronnet et al. (2018)
Saturn's formation and early evolution at the origin of Jupiter's massive moons
(木星の重い衛星の起源における土星の形成と初期進化)

概要

木星の 4 つの重いガリレオ衛星は,木星形成の最終段階の周惑星円盤 (circumplanetary disk) の中で形成されたと考えられている.周木星円盤の存在は流体力学シミュレーションによって支持されているが,その中で衛星を形成するための物質を供給するメカニズムと,その起源については現在のところ合意が存在しない.

太陽周りの円盤 (原始惑星系円盤) への木星によるギャップの形成によって,木星は固体物質の供給源から孤立した状態にあったと考えられる.しかし,木星によって形成された円盤ギャップの外縁には,微惑星が蓄積していたはずで,そこには時間の経過とともに固体物質は捕獲され増加していく.

ここでは,その貯蔵領域内部での土星のコアの形成か,あるいは形成された土星コアの急速な内側移動が,微惑星をこの貯蔵領域から木星や太陽系内部に向かって再分配し,それによってガリレオ衛星を形成するのに十分な物質が周木星円盤へ供給され,さらにはメインベルトに原始小惑星を供給したことを示す.
周木星円盤に捕獲された微惑星の軌道は,現在の 4 個のガリレオ衛星の半径方向の広がりと比べるとコンパクトな範囲であり,円盤ガスとの摩擦によって円軌道化される.

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