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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1805.07498
Konishi et al. (2018)
Probing Signatures of a Distant Planet around the Young T-Tauri Star CI Tau Hosting a Possible Hot Jupiter
(ホットジュピターを持っている可能性がある若いおうし座 T 型星 CI Tau 周りの遠方惑星の特徴の探査)

概要

年齢が 200 万歳の T-Tauri star (おうし座 T 型星) である,CI Tau (おうし座 CI 星) まわりの,遠距離惑星の兆候を探査した.この天体では,ホットジュピター候補天体が軌道離心率 ~ 0.3 の離心軌道で検出されている (最小質量は 8.1 木星質量).

外側の擾乱天体の存在を探査するために,おうし座 CI 星周りの原始惑星系円盤を,Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (ALMA) を用いて波長 1.3 mm でのダスト連続波で観測した.

その結果,円盤中の中心星から ~ 0”.8 の位置に,ギャップ構造を発見した

非軸対称の表面輝度分布を仮定すると,ギャップの半径は 104.5 ± 1.6 au,ギャップの幅は 36.9 ± 2.9 au と推定される.ギャップ周囲の輝度温度は,それ以外の円盤領域よりも ~ 2.3 K 低温である.


永年重力不安定とダスト捕獲などのギャップ形成機構が,この天体の円盤のギャップ構造を説明可能であると考えられる.

未発見の惑星によって観測されたギャップ構造が形成されたというシナリオは否定できないが,離心軌道を持つホットジュピターと遠方惑星の 2 つが,若いおうし座 CI 星の周りに同時に存在することは,重力散乱シナリオでは説明が難しいと考えられる.

ギャップが惑星によって形成されたものだと仮定すると,モデル化した表面輝度画像におけるギャップの幅と深さから,惑星質量は ~ 0.25 木星質量から ~ 0.8 木星質量の間であると推定される.この推定質量は,高コントラスト直接撮像観測での現在の検出限界よりも低い値である.

若い古典的おうし座 T 型星 (classical T-Tauri star) であるおうし座 CI 星 は,離心軌道を持つホットジュピターの起源だけではなく,遠方惑星の存在の可能性を探査するためのユニークな惑星系である.

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