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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1809.06389
Rafikov (2018)
Spin Evolution and Cometary Interpretation of the Interstellar Minor Object 1I/2017 'Oumuamua
(恒星間小天体オウムアムアの自転進化と彗星としての解釈)

概要

初の恒星間小天体 1I/2017 ’Oumuamua (オウムアムア) の観測では,もし揮発性物質に豊富な組成であった場合に起きることが期待される,脱ガスの直接的な兆候が見られなかった.

しかし Micheli et al. (2018) の最近のオウムアムアの軌道の測定では,一定の非重力的な加速がこの天体の軌道に影響を及ぼしていることが示唆されており,これは天体の彗星活動に起因すると解釈されている.軌道に影響を及ぼすためには,彗星活動はかなり活発である必要がある.


ここでは,測定された非重力的加速によるオウムアムアの自転状態への影響を調べることによって,この解釈を批判的に再評価した.

脱ガスによる天体へのトルクは,オウムアムアの自転を急速に進化させる.この進化のタイムスケールは,トルクの非対称性を太陽系の彗星に典型的なものと仮定した場合は数日程度と推測される.

しかしこの天体が非常に細長い形状をしていることを考えると,トルクの非対称性は大きくなると考えられるため,より早い進化が起きることが示唆される.これにより,オウムアムアが太陽系に向けて進んでいる最中に,速い自転による分裂を起こす可能性があり,これは測光観測の変動から示唆されるこの天体の比較的安定した自転状態とは明確に両立しない.

これらの議論と,脱ガスの直接的な証拠が見られないことを元にすると,存在が主張されている異常な加速を説明するために提起されている,オウムアムアを彗星と解釈することには疑問の余地があると考えられる

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