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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1806.09911
Schaefer et al. (2018)
The KIC 8462852 Light Curve From 2015.75 to 2018.18 Shows a Variable Secular Decline
(2015.75 から 2018.18 までの KIC 8462852 の光度曲線が示す変動性のある永年減光)

概要

KIC 8462852 (通称:Boyajian’s Star) は,数日のタイムスケールでの 20% の急速な減光と,年から世紀のタイムスケールでの最大 19% の長周期の永年的な減衰の両方を示す.この天体の,2015.75 から 2018.18 までの CCD 測光観測について報告する.

光度曲線は,B バンドで 0.023 等の継続的な永年的減少と,それに重なった 120 - 180 日の期間の 3 回の減光を示した.これは,1 日から 1 世紀までの長さの連続した減光期間が存在していることを示しているため,永年的な減光はケプラーで測定された短周期の減光と同じ物理機構によるものであると考えられる.

B, V, R, I バンドでの光度曲線は全て同じ形状を示し,V, R, I バンドでの減光の振幅は,B バンドより系統的に 0.77, 0.50, 0.31 倍であった.

観測結果から,この減光の原因について,中心星を他の恒星や惑星,固体天体,あるいは光学的に厚い雲による掩蔽を含んだ仮説は否定される.
しかし観測された減光深さの各バンド間での比率は,ダスト雲による一般的な減光に期待される傾向と同じであった.

この色依存性のある減衰からは,中心星の光を遮っているダスト粒子サイズは, ~ 0.1 ミクロン程度のサイズであることが示唆される,そのためダスト粒子は,恒星の輻射圧によって急速に吹き流されると考えられる.従って,ダスト雲は数ヶ月の間に形成されて供給されなければならない.
観測された減光の特徴は,星周ダストに起源を持つ減光と整合的であった.

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